
こちらは、本のカテゴリとしては「ビジネス」です。
現在の私の会社でのメイン業務は一言で言うと「ホテル宿泊のWEBセールス」です。WEB商品の企画・開発・宣伝・販売・解析・・となるのでしょうか。文章で書くとかっこよさそうですが、うちの兄曰く「地味な仕事」です。
様々なWEBサイトの担当者と付き合いのある仕事で、その担当さんから仕事に役に立つと勧められたのがこの本です。
地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」
担当さんは「フェルミ推定」がお気に入りで、この部分を押していました。
読み終わった私としては、「地頭力」の考え方の方がお気に入りです。大いに勉強になりましたし、この考え方はすぐにでも何に対しても役立ちます。仕事にも、人とコミュニケーションをとることにも役に立ちます。
この本の趣旨としては、"その「地頭力」を鍛えるために「フェルミ推定」の訓練をしましょう"ということなので、表裏一体の関係になるのかもしれません。
「フェルミ推定」とは何か?
「東京都内に信号機は何基あるか?」「世界中にサッカーボールはいくつあるか?」といった、把握することが難しく、ある意味荒唐無稽とも思える数量について何らかの推定ロジックによって短時間で概数を求める方法。
「原子力の父」として知られるノーベル賞物理学者エンリコ・フェルミが、こうした物理量の推定に長けていたことからこう呼ばれています。
(本から、一部引用)
この本で出題される具体的な問題を出します。
※とにかく3分で答えをだしてください。
電卓・PCは使用不可。
一切の参照禁止。
例題:日本全国に電柱は何本あるか?
「えっ、そんなのわかんないよ!」
「見当もつかないわ。。」
「たった3分間でわかるわけない!」
「よし、まずは考える上での始点を考えよう」
「これを知るためには、具体的にこれこれこれの数字がいるから・・・」
「時間が短すぎて、資料を集めることができないよ」
etc...
皆さんはどのような反応をとりましたか?
答えを出しましたか?
もちろん、正確な答えを出すことも大事です。
けれど、ここで問題になっているのは、この一見途方もない問題に対してどのような反応を取ったのか?
問題に立ち向かったならば、どのようなプロセスで回答を出したのか?
時間はどのくらい費やしたのか?
このことが問題になっています。こう言った姿勢が、「地頭力」を鍛えるうえでの姿勢にもつながってくるというのです。
このフェルミ推定をビジネスにどう応用するのかについてもきちんと書かれています。
では「地頭力」とは?
「結論から」「全体から」「単純に」考える三つの思考力のことである。
と言います。では、この3つの思考力とは具体的にどういうことか?それがこの本の中で、図表を使いながら詳しく説明をしています。
私は、この考え方が非常に気に入りましたし、影響を受けました。
先にも書きましたが、人とのコミュニケーション・仕事内容の説明方法・プレゼンの方法・情報社会の中で取捨選択をする方法・・など、様々なことに応用が利く、素晴らしい考え方だと思いました。
仕事ができる人は自然に行っている方法かもしれません。
もしくは、新しいことに対して柔軟が人が行っている方法かもしれません。
小さなことや細かいことが気になって大きな仕事ができない人、仕事が進まない人、人に説明することが苦手な人(私はこれ)などに、お勧めの1冊です。
ビジネスマンには必携書かもしれませんよv
☆の数は…★★★★
(5点満点、★=1、☆=0.5)
フェルミ推定 他の例題はこちら・・
・シカゴにピアノ調律師は何人いるか?
・世界中で1日に食べられるピザは何枚か?
・琵琶湖の水は「何滴」あるか?
私はそれなりに時間があるのに久しく本から遠ざかっているので、刺激を受けて何か読もうかしら…。
と言って本屋に行ってもきっと買ってくるのは漫画かファッション雑誌かダイエット本だったりします(笑)
自分じゃ「よく読書してる」って感覚なかったから、改めて言われて実感です。
バス通勤時間の暇つぶしっていうのは大いにあるんですが、笑。チャリ通や車通勤するとめっきり読書時間がなくなりますから(^^;)
本読むのは面白いですよ〜。
タイムキリングしてるだけの読書家ですが、刺激を与えられたというのは嬉しいです(^^)v