2010年03月28日

Sherlock Holmes (シャーロック・ホームズ)

2009年にアメリカで公開されたガイ・リッチー監督の「シャーロック・ホームズ」を今日劇場で観てきました。

出演者:ロバート・ダウニー・Jr.、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、マーク・ストロング と豪華です。

ストーリー:
言わずと知れたコナン・ドイルの名作「シャーロック・ホームズ」が原作。ホームズとワトソンやその他取り巻く人々の設定・性格をそのままに、事件の内容はオリジナルです。
黒魔術を操るブラック・ウッド卿を敵に、その魔術の謎を解き明かして行きます。

感想:
まず、私は子供のころにホームズの小説を読んで育ちました。長編・短編含み全作を読んでいます。ロンドンのベイカーストリートにあるホームズの部屋にも行ってきました。ホームズが好きという前置きです。

さて、前評判で「とにかくアクションがすごい」「今までにないホームズが観られる」という話を聞いていたのでしかと心に留めて観ました。ホームズファンにはこの心の準備は大事です。

小説や今までの映画では時々しか触れられませんが、ホームズって実はいろいろな格闘技をマスターしています。このアクション部分が濃く描かれていて、サスペンス物というよりかは娯楽色の強いアクション映画のようでした。

ロンドンという街が霧が多く曇りが多い。ホームズの時代は産業革命で石炭がモクモクだから、どうしてもどんよりした気候の背景が多い。ホームズが興味を持つ事件はたいていちょっと不可思議な点があるものだから、暗くてどんよりした内容のものが多かったりします。

それがアクションを押し出して描くことでその暗さが払しょくされてヨカッタと思います。

ホームズもワトソンの2人ともだけど、今まであまり取り上げられていない部分の性格が強く出されてます。ちゃんと原書に基づいている性格だから、思ったほどの違和感がなかったです。

たとえば、ワトソンは昔軍役経験があるけれど、足を銃で怪我したために退役となりました。これもちゃんと描かれていて、ジュード・ロウ演じるワトソンは杖をついて歩いていたり。ホームズを読んでいる楽しみの一つ、初対面の相手の性格や過去・職業を瞬く間に推理して見せるシーンもいくつも用意されていたり、原作を知っている人がニヤリとできる場面が少なからずあり楽しめました。
付け足すと、原作では自分のことを推理された相手は「まぁ、すごいですね。」と感動することが多いけど、映画の中では気味悪がったり怒ったりします。この点は映画の反応が実際には多いだろうと思いました、笑。

原作と違う設定が全くなかったわけではないけれど、大きく気になる点はなかったです。アイリーン・アドラーとの関係だけはムムムと思わざるを得なかったけれど、娯楽映画に仕上げた結果だろうと目をつぶることにします。

どうやら続編が作られるようです。また一つ楽しみなシリーズ映画ができました♪

ホームズを知らない人も、知っている人も楽しめます^^
ただし、原作のままのホームズが好きな人、原作とは違う側面の2人になじめなさそうな人は、違和感で終わってしまうかもしれません。

☆の数は…★★★★
(5点満点、★=1、☆=0.5)

「シャーロック・ホームズ」日本語版サイト

Sherlock Holmes
IMDb(毎月世界から5,700万人以上が訪れる映画データベースサイト)より
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A Scanner Darkly (スキャナー・ダークリー)

  キアヌ・リーブスが主演している近未来のアメリカを舞台にした映画で、原作はフィリップ・K・ディック の実体験に基づく「暗闇のスキャナー」です。

他、ロバート・ダウニー・Jr.ウィノナ・ライダーなどなど出演しています。

映画の特色といいますか、演出というのでしょうか、実写で作られた映画全部をイラストで上書きしています。本人たちの演技をそのまま残したアニメーション化です。ジャンルとしては"SF"に分類されるようです。

ストーリー:
近未来のアメリカでは「物質D」と呼ばれる麻薬が蔓延しています。キアヌが演じるのは潜入捜査の麻薬捜査官。ジャンキーたちの仲間として振舞いながらのおとり捜査をしています。ばれないように自分も"ある程度"の麻薬接種が必要になるわけですが、気づけばジャンキーの自分を監視する役割を与えられてしまいます。

感想:
カナダにいたときにCMを見て興味を持っていた映画でした。その時は映画の作成手法に興味を持っていただけで、そのストーリーはあまり分かっていませんでした。

まず、キアヌ演じる主人公の役柄自体が捜査官とジャンキーと2役を演じていることもありストーリーが複雑です。麻薬の密売人のおとり捜査が話しの軸なので、登場人物みんなが疑わしくなって誰がいったい何者なのかがよくわからなくなってしまいました。

書いていて思ったけど、これはまさしく自分を監視している主人公がハマった状況なのではないかと。

麻薬が恐ろしいという事実はもちろん、自分が自分を監視していたり、いったい誰がどこで自分を監視しているのかわからないぞ、という風刺も込められているようです。

私には難しかったので考えるのをやめて見ていたら、最後の種明かしのシーンを過ぎても理解できていませんでした^^; 映像特典の映像秘話やキャストのインタビューを見てやっと物語の構造がみえたという次第です。

難しかったけれど、非常に面白い・興味深い内容なので何回も観て理解を深めていきたいと思う映画でした。原作も読んでみたいと思いました。

万人受けする映画ではないです。
笑いの要素も入ってるけれど全体的に暗いです。
凝った手法の映画、難しい物語を考えながら見たい人にお勧めです。
見る方は、あまりストーリーの情報をいれずに見てほしいと思います。

☆の数は…★★★★
(5点満点、★=1、☆=0.5)

日本語版サイト

A Scanner Darkly
IMDb(毎月世界から5,700万人以上が訪れる映画データベースサイト)より
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2010年03月22日

沈まぬ太陽(The Unbroken)

2009年11月23日に劇場で「沈まぬ太陽」を観ました。
かれこれ4か月も経ってしまいましたが、できるだけ映画を観てすぐ抱いた感想を思い出しながら書きたいと思います。

※映画を観た時は原書を読んでいませんでしたが、現在5巻からなる原書を読んでいるところです。できるだけ原書の知識を忘れた状態で感想をかけるように頑張ります。

ストーリー:
ナショナル・フラッグを背負う半官半民の航空会社「国民航空(NAL)」の創立パーティから映画は始まります。奇しくもこの大祝賀会が開催されていた1985年8月12日に、国民航空ジャンボ機が御巣鷹山に墜落という航空史史上最大規模の事故が起こります。

520名もの死者を出した御巣鷹山事故の原因究明・遺族への対応問題へとストーリーが進む中、並行して国民航空社員である恩地元(おんちはじめ)氏の過去の物語も描いていきます。

恩地氏は国民航空の労働組会委員長を務め様々な労働格差を是正していきましたが、とある出来事をきっかけに委員長満期終了のタイミングでカラチ・テヘラン・ナイロビと僻地を10年間もの長い間たらいまわしにされます。

再び本社へと戻り家族と平和に過ごしながら働いている中、御巣鷹山事故は起こりました。この事故を通して、恩地氏の目を通して、事故が起こった本当の原因、会社組織の腐敗が見えてくることになります。


感想:
3時間半という長編。日本映画では26年ぶりの休憩を挟んでの公開でした。数字で見ると長いですが、実際に映画を観ると中身が凝縮されているので決して長いということはありませんでした。
私は小説を読んでいなかったから映画で初めてストーリーを追いましたが、十分に内容をつかむことができました。そのくらいしっかりとした構成がされていました。二重三重と現在・過去が並行してストーリー展開するから、映画や小説をあまり見ない人には「今、いつの何の話しをしているのか」をつかむのが難しいかもしれませんが。

たとえば「ダヴィンチ・コード」は、小説→映画にしたときに時間の都合で多くのことをはしょっていました。そのせいで映画だけを観た人には「早すぎる&意味がつながらない」ことがたくさんあってわかりにくいものになっていました。「沈まぬ太陽」は映画だけをみても、一つの話として成り立っていました。

さて、御巣鷹山事故が発生したとき私は4歳になるところ。親やニュースで見聞きしたことでしか知りませんでしたが、その惨事を改めて痛感しました。また、その背景にある会社組織を知れば知るほど、どうしてこういう会社が成り立っているのかと不思議で仕方がなくなります。
同じ会社で働きながらも、異なる組合の存在があり敵対しし、会社上部もそれに加担し公に差別がおこなわれている。理解しがたいものがありました。人間の嫌な部分をたくさん見せられてしまいます。

長い間、この小説を映画化にという話はありましたが、原作者の山崎豊子さんからOKがでていませんでした。それが、2009年末というタイミングで劇場公開できることになったということも不思議な力を感じます。

他人ごとではない話しかもしれないし、きれいごとかもしれないけど、やっぱりおかしい組織は淘汰されていってほしいと思いました。

全ての人に見て考えてほしい映画です。

☆の数は…★★★★★
(5点満点、★=1、☆=0.5)

「沈まぬ太陽」公式サイト

「沈まぬ太陽」原書

「沈まぬ太陽」DVDが5月28日発売
posted by Eri at 16:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 邦画・社会派 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月13日

The Cove (原題:ザ・コーヴ)

先日第82回アカデミー賞式がありましたね。
私が今年イチオシだった「UP(カールじいさんの空飛ぶ家)」が受賞して大喜びしましたが、「The Cove」も長編ドキュメンタリー賞を受賞しました。

ストーリー: 
和歌山県太地町のイルカ漁を潜入取材したドキュメンタリー映画。世界でも先駆けの元イルカトレイナーのリック・オーベリー氏を中心に、イルカ漁反対を呼び掛けるべく、太地町のイルカ漁の様子を映像で伝え、大量の水銀を含むイルカの肉がクジラ肉と偽装されて売られることなどを指摘している。

太地では、獲ったイルカを世界中のショー・ビジネス関係者へと売っている。それは何億ドルをも稼ぐビジネスなわけです。日本中からイルカを選別する人たちが集まり、何10匹というイルカから選びだす。そして、選ばれなかったイルカたちが無残にも殺されている。

元イルカトレイナーのリック・オーベリー氏は自分がイルカにしたことが如何にイルカにとって不自然で寿命を縮めさせたものだったのかに気付き、イルカ漁反対を掲げて活動をしている。

感想:
まず、イルカ漁の様子を撮影するのがどれほど難しいかということに疑問を感じる。地元の漁師たちは「伝統だ。文化だ。」と悪いことはしていないという主張をしているにも関わらず撮影を認めない。止む無く隠し撮りということになるのだけど、夜中にカメラを設置するときなんか見つかったら殺されちゃうんじゃないかというくらいの緊張感漂うものでした。

英語字幕のDVDで観ましたけど、地元漁師の声はもちろん日本語。聞こえてくる声の荒々しいことに驚く。

海中カメラで撮影された大量のイルカが殺され海が一気に血で真っ赤に染まるシーンは衝撃的。目で見てその残酷さを訴えようとしているのでしょう。

イルカ肉に過度の水銀が含まれていることもショックだし、それを小学校の給食に広めようとする行為も信じがたい。→これはどうやら防ぐことができたようだけど。

何より驚いたのは、日本人だけどこういうことが行われていることを知らなかったということです。

この映画は「イルカ漁反対!!」の人が作っているからもちろんそういう視点がいっぱいです。これを観ただけで公平な判断はできないと思うから、賛成・反対ということは言いません。

ただ、日本人として少なくとも知っておくべき事実です。

ぜひ早い日本公開を!

公開されればメディアが騒ぎひと波乱起こるかもしれないけどそれでいいと思います。そうして問題提起して人々が考えることが大切だと思います。

☆の数は…★★★★
(5点満点、★=1、☆=0.5)

The Cove
IMDb(毎月世界から5,700万人以上が訪れる映画データベースサイト)より

The Cove
リージョンコード1です。日本の一般的なプレイヤーでは観れませんのでご注意ください。

posted by Eri at 20:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ドキュメンタリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

いまさら自己紹介

映画に特化したブログをオープンしてから1年以上たっているのに、日記上で自己紹介をしていないことに気づきました。

今更ですが、自己紹介させていただきます。

北海道札幌市在住の20代後半のOLです。

趣味:映画観賞・音楽鑑賞・読書・ドライブ・星空観賞・友達と集っておしゃべりすること

好きな映画のジャンル:
サスペンス・ラブコメディ・コメディ・ドキュメンタリー・社会派・ヒューマンドラマ・伝記的映画・歴史もの

好きな音楽のジャンル:
ヒップホップ(らしいということが最近発覚)・北米Pops・J-Pops・激しくないロック

好きな本・好きな著者・好きな本のジャンル:
推理小説・社会派小説・恋愛小説・エッセイ・ビジネス・心理学的なもの

一応あげると上記になると思うけど実は一番困る質問です。基本的にはそのときに興味を持ったものを適当に読んでいます。

東野圭吾さんの文章は無駄がなくて好きです。
Nicolas Sparks は、まんまと泣かされながら読みます。彼の本は「きみに読む物語」「メッセージ・イン・ア・ボトル」など映画化もされていますね。
ハリー・ポッターもまんまと好きです。映画よりも原書を読んではまりました。

目標:
映画を年100本以上見ること。
月に8.5本以上見る計算です。が、なかなか達成できず。。きっとこの半分もいかないくらいです。

私について:
昔から英語・英会話を勉強しています。物心をついたころに中学生までのJr.英会話教室へ行き始めました。「なんで始めたの?」がわからないくらい小さい頃でした。

社会人になってから再び真剣に英語に取り組み始め、カナダにワーキングホリデーと観光ビザを使って1年数か月滞在もしました。おかげで英検準1級、TOEIC935点を取得できるレベルまで来ました(2010年3月現在)。試験はあくまで指標だけど、リスニングはほぼ満点だし、ネイティブと多少の会話は困らないくらい話すこともできます。昨年末には英語を教えるという経験もしました。

さて、映画と英語が私の大きな部分を占めているという説明でした。
日記の中では英語に関連することも時々話します。英語ができる人、という点を心の隅に留めながら読んでいただければと思います。

さらに、英語ができるからこそ日本で未公開映画をDVD(英語)で見てここでお話しする、ということもすると思います。英語をやっててヨカッタ♪と思う瞬間です。

映画は好きだけど専門的知識はありません。
「このアングルの撮影方法がまたいいんだよねぇ」とか
「この時のシーンの切り替えがたまらないのよ」といった、感想はほとんどでてきません。

映画に関しては、ただ観ることが好きな一市民として個人的な感想を述べるだけです。ということをどうぞご了承くださいませ。

では、これからも札幌の映画好き市民がきままに書く感想日記をお楽しみください。
posted by Eri at 20:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 自己紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Paranormal Activity (パラノーマル・アクティビティ)

ホラー映画です。
私があまり見ないジャンルだけど、とある記事を見て興味を持ちました。

「イタリアで放送されたCMが恐ろしすぎて、子供たちがパニックになった」というものです。
製作費135万円で、95億円の興業収入を得たあの映画といえばわかる方もいるでしょうか。

ストーリー:
ある一軒家から発見されたホームビデオで撮影されたものです。10年くらい前に上映された「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のよう、といえばわかりやすいでしょうか。

主人公ケイティの周辺ではなぜか奇妙な出来事が起こる。夜中に大きな物音が聞こえたり、誰もいないのに何か囁くような音が聞こえたり。寝ているときに足元に何か塊が見えて金縛りにあったときには、横で寝ている妹も目撃して一緒に金縛りにあっている。何度か引越しをしたが、どこにいてもこの現象がつきまとう。
同棲中の彼氏ミカがこの現象を解明しようと、ホームビデオで撮影を始めました。そうして実際に様々なことが起こっていることが証明されていきます。

感想:
まず、すごく怖かったです。終盤に向けて発生する現象の規模が大きくなっていきます。
映像はミカが高性能なビデオを買ってくるところから始まり、楽しそうに恋人ケイティが食事を作る場面、夜寝る準備をしている場面など、普通のホームビデオのように楽しんでいる場面が続きます。超常現象の博士に来てもらい話を聞いてもらうシーンもあります。と、実際に超常現象が始まるまでちょっと前置きが続きます。

基本的に短気な私は若干イライラするけれど、超常現象が始まっていくまでジラサレテいるところが余計に恐ろしさを増したように思えます。

終盤まで行くとラストが読めてしまいましたが、それにしても怖かったです。ビックリする種類の怖さもあったし、ジワジワとせめられる怖さもありました。最後はかなりビビらされました。

ケイティは「もう耐えられないから、他の博士を呼んで相談したい!」と何度も主張するけれど、ミカは「ここはオレの家で、おまえはオレの女だ。オレが解決してみせる!」といった様子にはかなりイライラさせられちょっとうざくなりました、苦笑。
ただ、自分がカナダに滞在していた時のことを振り返ると、ある種典型的な北米人像だなぁと感じました。ここまでの奴いないよ、ってことはないと思います。

最後の衝撃シーンとともに映画が終わったあと、誰も席を立ちませんでした。みんな席についたまま少しするとクスクスと笑う声が聞こえてきます。あまりに恐ろしかったのと、お客さんみんなが同じように席を立てないでいるのがおかしかったのです。

心臓が悪い人は見ない方が良いです。
そして、よほど怖いものに自信がある人以外は一人で見ないでください。誰かと一緒に見てくださいね。

私は友達を誘っていって本当に良かったと思いました。


☆の数は…★★★★
(5点満点、★=1、☆=0.5)

Paranormal Activity
IMDb(毎月世界から5,700万人以上が訪れる映画データベースサイト)より

パラノーマル・アクティビティ 日本公式サイト
CMも見れます。本当に怖く見たい人はCMを見ないことをおすすめします。

例のイタリアで放送されたCM
上に同じく、本当に怖いものが見たい人はCMは見ないことをおすすめします。イタリア語はわからないけど、映像が大事な映画ですから。
posted by Eri at 19:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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