出演者:ロバート・ダウニー・Jr.、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、マーク・ストロング と豪華です。
ストーリー:
言わずと知れたコナン・ドイルの名作「シャーロック・ホームズ
黒魔術を操るブラック・ウッド卿を敵に、その魔術の謎を解き明かして行きます。
感想:
まず、私は子供のころにホームズの小説を読んで育ちました。長編・短編含み全作を読んでいます。ロンドンのベイカーストリートにあるホームズの部屋にも行ってきました。ホームズが好きという前置きです。
さて、前評判で「とにかくアクションがすごい」「今までにないホームズが観られる」という話を聞いていたのでしかと心に留めて観ました。ホームズファンにはこの心の準備は大事です。
小説や今までの映画では時々しか触れられませんが、ホームズって実はいろいろな格闘技をマスターしています。このアクション部分が濃く描かれていて、サスペンス物というよりかは娯楽色の強いアクション映画のようでした。
ロンドンという街が霧が多く曇りが多い。ホームズの時代は産業革命で石炭がモクモクだから、どうしてもどんよりした気候の背景が多い。ホームズが興味を持つ事件はたいていちょっと不可思議な点があるものだから、暗くてどんよりした内容のものが多かったりします。
それがアクションを押し出して描くことでその暗さが払しょくされてヨカッタと思います。
ホームズもワトソンの2人ともだけど、今まであまり取り上げられていない部分の性格が強く出されてます。ちゃんと原書に基づいている性格だから、思ったほどの違和感がなかったです。
たとえば、ワトソンは昔軍役経験があるけれど、足を銃で怪我したために退役となりました。これもちゃんと描かれていて、ジュード・ロウ演じるワトソンは杖をついて歩いていたり。ホームズを読んでいる楽しみの一つ、初対面の相手の性格や過去・職業を瞬く間に推理して見せるシーンもいくつも用意されていたり、原作を知っている人がニヤリとできる場面が少なからずあり楽しめました。
付け足すと、原作では自分のことを推理された相手は「まぁ、すごいですね。」と感動することが多いけど、映画の中では気味悪がったり怒ったりします。この点は映画の反応が実際には多いだろうと思いました、笑。
原作と違う設定が全くなかったわけではないけれど、大きく気になる点はなかったです。アイリーン・アドラーとの関係だけはムムムと思わざるを得なかったけれど、娯楽映画に仕上げた結果だろうと目をつぶることにします。
どうやら続編が作られるようです。また一つ楽しみなシリーズ映画ができました♪
ホームズを知らない人も、知っている人も楽しめます^^
ただし、原作のままのホームズが好きな人、原作とは違う側面の2人になじめなさそうな人は、違和感で終わってしまうかもしれません。
☆の数は…★★★★
(5点満点、★=1、☆=0.5)
「シャーロック・ホームズ」日本語版サイト
Sherlock Holmes
IMDb(毎月世界から5,700万人以上が訪れる映画データベースサイト)より